「わたしに彼氏がいないからって、遠慮でもしたの? そんな気遣い、いらないよ。なんで、話してくれなかったのさ。なんでも話せる友達だと思ってたのに!」 顔を真っ赤にして、目を赤くして、必死で訴えてくる舞が愛おしかった。 何でも話せる友達という言葉が、喜びとともに深く胸に突き刺さる。 「本当に……全部話しても、いいの?」 「あたりまえじゃん!」 すぐに返される言葉が私を勇気づけ、そしてこれから絶望の底に突き落とすのだろう。