そんなある日。 「篠崎君、ちょっといいかな?」 休み時間。 理科準備室に行こうとしていた俺を呼び止めたのは、亜麗だった。 「お、おう…」 コイツが俺に何の用だって言うんだ?? 亜麗について行って辿り着いたのは屋上。 昼は人が多いイメージだったけど、見渡す限りどこにも人は見当たらない。 「篠崎君…」 そう言って振り返る亜麗。 「俺にっ…彼女が出来るよう協力してもらえませんか!」 そう言ったと思った瞬間、思いっきり頭を振り下げていた。