そっとささやくと、コウモリは私の手から飛び立った。そうして城の上を旋回し、塔の上の空気孔から中へと入っていく。
目を閉じると、中の様子が見えてきた。
そこは狭い屋根裏で、暗い螺旋階段が下へと続いている。コウモリは螺旋階段を飛びながら降りていき、長い廊下に出た。手前の階段を一番下まで降りると、地下に出たようだ。王様が囚われているとすれば、牢かもしれない。耳を澄ませると、かすかに水の滴るような音がして、誰かのうめくような低い声が聞こえてくる。
そこの様子をもっと知りたい。コウモリは私の思いに従って、声の聞こえてくる方へと飛ぶ。
番兵とおぼしき二人の男が、向かい合うようにして椅子に座っているのが見えてきた。城で出会った初めての人間だけど、居眠りをしているようで、頭を垂れてときどきいびきをかいている。
二人の頭上を抜けてさらに進むと、水に濡れ苔に覆われた廊下の先に、鉄格子で仕切られた部屋があった。そこには何人もの大人の男性がうつむいたまま座っている。眠っている者もいるが、起きている人もいるようだ。
彼らに話しかけられないだろうか。
私は目をつぶったまま、小声で問いかけてみた。
「あなたたちは誰ですか?」
反応がない。聞こえないのだろうか。もう一度、今度は少し大きな声で呼びかけると、一人がのろのろと顔を上げた。髭が伸び放題に伸び、痩せた顔をきょろきょろさせたが、やがて頭を垂れる。
「なんだ、空耳か……」
聞こえてるんだ!
私は大急ぎで言う。
目を閉じると、中の様子が見えてきた。
そこは狭い屋根裏で、暗い螺旋階段が下へと続いている。コウモリは螺旋階段を飛びながら降りていき、長い廊下に出た。手前の階段を一番下まで降りると、地下に出たようだ。王様が囚われているとすれば、牢かもしれない。耳を澄ませると、かすかに水の滴るような音がして、誰かのうめくような低い声が聞こえてくる。
そこの様子をもっと知りたい。コウモリは私の思いに従って、声の聞こえてくる方へと飛ぶ。
番兵とおぼしき二人の男が、向かい合うようにして椅子に座っているのが見えてきた。城で出会った初めての人間だけど、居眠りをしているようで、頭を垂れてときどきいびきをかいている。
二人の頭上を抜けてさらに進むと、水に濡れ苔に覆われた廊下の先に、鉄格子で仕切られた部屋があった。そこには何人もの大人の男性がうつむいたまま座っている。眠っている者もいるが、起きている人もいるようだ。
彼らに話しかけられないだろうか。
私は目をつぶったまま、小声で問いかけてみた。
「あなたたちは誰ですか?」
反応がない。聞こえないのだろうか。もう一度、今度は少し大きな声で呼びかけると、一人がのろのろと顔を上げた。髭が伸び放題に伸び、痩せた顔をきょろきょろさせたが、やがて頭を垂れる。
「なんだ、空耳か……」
聞こえてるんだ!
私は大急ぎで言う。


