「・・・・・・・・・・・・・次はフリーのヤツを好きになれればいいな、冴木」
二宮くんがワタシの頭を『ポンポン』と撫でた。
「・・・・・・・・・・・・え??」
頭を撫でられた事に妙にドキっとして二宮くんを見上げると
「・・・・・・・・・・・・・だって、冴木がした事って、相手がフリーだった場合、何の問題もなかったじゃん。 ・・・・・・・・・・・・運が悪かったんだなーと思ってさ」
二宮くんが、その『え??』じゃねーよと突っ込みを入れたくなる様な返事をした。
二宮くんに他意はないらしい。
二宮くんとの距離が縮まったわけではない様だ。
ひとりでドキドキしてた自分が恥ずかしい。
「・・・・・・・・・・・・ワタシは、もう誰も好きにならないよ。 ワタシ、先生からも親からも『人を好きになるのは素晴らしい事』って教わってきたのに、そうでもないからさ。 ・・・・・・・・・・もう、いいや」
だって、今こうしてドキドキした事だって、こんなにも虚しいから。



