もう、誰も好きにならない。










「・・・・・・・・・・・二宮くん、ドア蹴り上げてごめんなさい」







ドアを蹴ったお詫びと







「あと、制服。 お洗濯してもらった上にアイロンまで・・・・・・・・。 ありがとう」






制服のお礼。







それと







「・・・・・・・・・・・・・ワタシはビッチだけど、誰でも良くないんだよ!! お家に呼ばれて来たのは、二宮くんだからだよ!! ワタシの間違いを指摘してくれて、正しい答えを教えてくれる、二宮くんだから。 ワタシ、二宮くんの事、一方的に信用してるから。 二宮くんだから、そうなっても構わないって思ったんだよ!! ワタシを元カノと一緒にしてくれるなよ!! ワタシはそこまで腐ってないんだよ!!」







文句を叫ぶ様に怒鳴りつけた。







一気に言いたい事を全部吐き出し、興奮冷めやらぬ為、肩で息をしていると







「・・・・・・・・・・・もう1発くらい蹴っとけば??」






二宮弟がワタシの背中を擦りながら、唆した。







・・・・・・・・・・・・・。







ドアの向こうからは何の音もしない。







無反応な二宮くんに苛立って







-----------------ドンッ!!







もう1発、渾身の一撃を。







「逃げろ!! 冴木!! ココはオレに任せろ!!」







二宮弟が、何故か少しだけ笑ってワタシを逃がす。







「頼んだぞ!!」







二宮弟の笑顔の意味は分からなかったけれど、いよいよ本気でヤバイだろうと思い、一目散に二宮家を立ち去った。