もう、誰も好きにならない。











「・・・・・・・・・・・・・・二宮くん」







無言の二宮くんの腕を揺する。







「・・・・・・・・・・・・・でも」







二宮くんが答える前に、二宮弟が続けて話し出した。








「もし兄ちゃんが冴木を悲しませる様な事をしたら、フツーに掻っ攫うから」








・・・・・・・・・・・・・・・二宮弟、馬鹿だ。








何を余計でしかない一言を付け加えてるんだ、アイツ。








二宮弟の言葉に眉毛をピクつかせた二宮くんが、頭の下から枕を引き抜き、ソレをドアに向かって投げつけた。








「3秒以内に消えろ。 邪魔すんな。 赦してやらねーぞ」







「今すぐ消える!! 瞬時に消える!! だから赦してね、兄ちゃん。 ごゆっくりどうぞ」







二宮弟は、本当に一瞬でドコかに立ち去った。 アイツ、絶対逃げ足速いタイプだ。