「・・・・・・・・・・・・・・ワタシと、友達になる事さえ嫌がってたじゃん」
「・・・・・・・・・・・・・・だから、『友達』にはなりたくなかったんだって。 『彼氏』になりたかったの」
「・・・・・・・・・・・・・・何を、少女マンガに出てくるめんどくさいイケメンみたいな事を言ってるんですか」
「・・・・・・・・・・・・・・確かに。 ・・・・・・・・・・・・・今の、間違いじゃないけどそれよりは・・・・・・・・・・・・・・冴木の事、好きになるの嫌だったんだよ」
言ってしまったキザすぎて逆にカッコ悪いセリフに苦笑いをすると、二宮くんはワタシから少し視線を外した。
「・・・・・・・・・・・・・オレ、女で痛い目見るのは、もううんざりなんだよ。 だから、冴木みたいな・・・・・・・・・・・・・友達の彼氏と関係持っちゃう女とか、絶対好きになりたくなかったんだよ。 だから、自分から距離置いて・・・・・・・・・・・・・でも、やっぱり気になって近づいて行ってしまってさ。 冴木、悪い事したヤツなのに、全然悪人に思えなくて・・・・・・・・・・・。 言い訳とかするけど、でもちゃんと素直に謝るし、潔く罰も受けるし。 そーゆーの見てたら、嫌いになるどころか、本当は惹かれてた」
「・・・・・・・・・・・・・違うよ。 ワタシは素直でも潔くもないよ。 二宮くんがいてくれたから。 二宮くんが、間違っている事をちゃんと正してくれたから」
「・・・・・・・・・・・・・そうやって、自分を肯定してくれる人間に、嫌悪感なんか抱けるわけないじゃん」
二宮くんが小さい息を吐いて、困った様に笑った。



