もう、誰も好きにならない。











隠す事もしようとせず、大きな口を開けては欠伸をし出した二宮弟が、観客席に座っているワタシを見つけて駆け寄って来た。







「冴木、こんなクソみたいな出し物見に来るって、どんだけ暇なん」







余程つまらないのか、二宮弟の悪態が酷い。








「・・・・・・・・・・・・・まぁ、暇な事は間違いないんだけど。 ・・・・・・・・・・・何でこんな出し物にしちゃったのよ、二宮弟のクラス」







「適当に決めたに決まってんじゃん。 そしたらこの有り様だよ」







『早く交代のヤツ来ないかな。 まじでしんどいわ』と、今度はでっかい溜息まで漏らし出す二宮弟。







「どんまい」







としか言えない。








「他人事だしなー、冴木」







とワタシに白い目を向けたと思ったら、何かを思いついたかの様に右眉をピクっと動かしては、ニヤリと二宮弟が笑いだした。