もう、誰も好きにならない。











「明日、二宮くんの出番は何時??」







こんなに頑張って作ったんだ。 このメイド服を着ている二宮くんを一目だけでも見たい。







「1番最初の時間帯。 9:00~11:00。 あんまりお客さんが来なさそうな時間にしてもらったわ。 接客ダルイし』







『あー。 めんどくせー』と二宮くんが後頭部をガシガシ掻いた。







参加出来ないワタシからすると、その面倒臭さは羨ましかったりするのだけれど。








「冴木は?? 明日、どうすんの??」







「もちろん、こっそり二宮くんのメイド姿見に行くよ!!」







「そうじゃなくて。 てか、こっそりて。 自分のクラスなんだから普通に見にくればイイだろうが」








二宮くんはそう言うけれど、そう思っている人間は、きっとクラスで二宮くんだけだ。








「折角みんなが楽しんでる時に、ワタシが行って嫌な空気にしたくない。 ちゃんと弁えますがな、ワタシだって」







やるせなくて、ワタシもまた頭をポリポリ掻いてみせた。