四苦八苦しながら作ったメイド服は、文化祭前日になんとか出来上がった。
どんだけ時間かかってるんだ、自分。
そんな渾身の作品を、お昼休みに準備室で二宮くんに手渡す。
「・・・・・・・・・・・・・・ゴメン。 あんまり上手には出来ていないんだけど・・・・・・・・・・」
遠慮がちにソレを差し出すと
「・・・・・・・・・・・・・うん。 まぁ。 ・・・・・・・・・そうだね」
二宮くんが見事な苦笑いを浮かべた。
『この、下手くそが!!』と罵らないのは、二宮くんの優しさだろう。
正直、小学生並・・・・・・・・・・・・・イヤ、小学生以下の出来栄えだ。
「・・・・・・・・・・・・・・ホントにゴメン」
「・・・・・・・・・・・・・でもまぁ、努力はしっかり見えるから。 親の手を借りずに、ちゃんと全部自分でやってくれたんだな。 アリガトウ。 よく頑張りました」
二宮くんが『痛々しい手しちゃって』と呆れながらワタシの頭を撫でた。
ハッキリ言って、限りなく失敗に近いものを作ってしまったけれど、頑張って良かったなと思った。



