もう、誰も好きにならない。











どうせ文化祭準備に参加出来ないワタシは、その時間に家庭科室に行って、せっせと二宮くんのメイド服を縫った。








みんなが忙しく動く文化祭準備に加わらないのは、申し訳ないと思う。 だけど、ワタシがいたところで、ワタシにシゴトは回って来ないだろう。 だって、いない事になっているのだから。 それに、その方が里奈もみんなも楽しく作業出来るだろうから。








だから、ワタシにはみんなより断然時間がある。







その時間を使って、二宮くんのメイド服を丁寧に綺麗に作ろう。







・・・・・・・・・・・・・・という気持ちも気合もあるのだけれど。








どうにもこうにも不器用なワタシは、マンガみたいに、コントみたいに、学習能力なく何度も針を指に刺してしまう。







ギャグか。 と言わんばかりに色んな指に絆創膏を巻きつける。








二宮くんは、こんなワタシが作ったメイド服で本当に良いのだろうか。