もう、誰も好きにならない。










「・・・・・・・・・・・・え?? 何、今の」








二宮くんが吐き捨てた言葉に、ワケが分からない様子の二宮弟。








「・・・・・・・・・・・・二宮くん、二宮弟と仲が良い女子が『ヤリマン』に見えるらいしよ」








二宮弟に気遣う事なく、そのまま伝える。 だって、二宮弟はそれだけの事をしたから。 でも二宮くん、『弟と付き合ったら『ヤリマン』って呼ぶから』って言ってたくせに、嘘吐きだ。







「何だよー。 早く言えよー。 ダメじゃん、冴木。 オレと一緒にいたら。 これからはあんまり話しかけない様にするわ」







『じゃーね、冴木。 気をつけて帰れよ』二宮弟が少しワタシとの距離を広げる様に後ろに下がると、教室に戻ろうとした。







「待って!! 何で?? 二宮弟と仲良くしようがしまいが、二宮くんはワタシと付き合う気なんかないもん。 ビッチなワタシと一緒にいるのが恥ずかしいとか、不快だったら話しかけてくれなくて勿論イイよ。 だけど、違うなら・・・・・・・・・・・・避けられるのは、辛い」







二宮弟は、ヤリチンだけど悪い人間じゃない。 これ以上、自分から優しい人が離れて行ってしまうのが辛い。 1人でいるのは、割りと慣れた。 慣れたけど、やっぱり淋しいから。