さて、ワタシも帰ろう。 と、内履きを靴箱しまうと
「いたー!! 発見ー!! 冴木ー!!」
またも呼び止められた。
「・・・・・・・・・・・・何。」
今度は二宮弟で。
「ビッグニュース!! しかも朗報!! 美奈さん、兄ちゃんに告って振られたらしいよ。 冴木、チャンス!!」
二宮弟が、ワタシの両肩を掴んで前後に揺らした。
「・・・・・・・・・・・・それ、ついさっき本人から聞いたっつーの」
「え!?? そうなの!?? なんだよ。 早く教えてあげなきゃと思って、めっさ冴木の事探したっつーのに」
ワタシの肩から手を外し、途端つまらなそうな顔をする二宮弟。
「・・・・・・・・・・・美奈さんって律儀だよね。 二宮弟にも報告したんだ」
「悪いヤツじゃないんだよ。 割とイイ子なんだよ。 美奈さん」
「うん。 知ってるよ。 ワタシもそう思う」
二宮弟の言葉に頷くと、『兄ちゃんの元カノ褒めるとか、余裕だね。 冴木』と二宮弟が笑った。
余裕なんかどこにもない。
諦めしかない。



