もう、誰も好きにならない。











「・・・・・・・・・・・・・ワタシの事、赦してくれなくても、信じてくれなくても、軽蔑しててもいいよ。 ・・・・・・・・・・・・・でも、ちょっとだけでイイから耳を貸して欲しい。 ・・・・・・・・・・・・て言うのも調子がイイのかな」







二宮くんに抵抗するのも無駄な気がして、しょうもない笑顔を取り繕いながら自ら立ち上がると








「・・・・・・・・・・・・赦すって、別にオレが冴木に何かされたワケじゃねぇし。 さすがに信用も薄いし軽蔑も若干はしてるけど・・・・・・・・・・・・・前ほどじゃないから。 今は冴木の事、そこまで悪人とは思ってないから。 だから、必要以上に自分下げるなよ。
・・・・・・・・・・・・・わかったから。 認めるから。 2人の反省は認めるから、だから授業サボんな」







『そんな顔すんな』と二宮くんがワタシの右頬を引っ張った。








「・・・・・・・・・・・・だけど」








そして左頬も引っ張り出す二宮くん。








どんどんワタシの顔が横に伸びてゆく。








「・・・・・・・・・・・・・冴木が弟と付き合うような事があったら、一生『ヤリマン』って呼び続けるから」








人の顔を変形させておいて、二宮くんの目は全然笑ってなくて。








「・・・・・・・・・・・・だから、それはないっつーの」







喋りにくい口で否定すると








「・・・・・・・・・・・・変な顔。 ・・・・・て、そんな場合じゃねーわ。 走るぞ、冴木。 5時間目に遅れる」







散々ヒトの顔で遊んでおいて何を言うか、二宮くん。








そんな二宮くんとダッシュで教室に戻った。