もう、誰も好きにならない。











「・・・・・・・・・・・・・まぁ、冴木にとってオレは教科書要員だもんな。 そもそも授業中と昼休み以外一緒になんかいないのにな。 傍からは仲良く見えるのかねぇ、オレらって」







黙っていたワタシに、二宮くんが同意を求める様に話しかけた。







『実際、仲良くなんかないのに、仲良しに見えるのかねぇ??』って事だろうか。







何となく答えたくなくて、返事も頷きもせずに、お弁当に視線を落とす。







残りのおかずを食べる気にもなれなくて、お弁当に蓋をして片していると













「・・・・・・・・・・・・・冴木は、本当に弟の事何とも思ってないの??」







ワタシの気持ちに気付きもしていない様子の二宮くんが、的の外れた質問をしてきた。








「・・・・・・・・・・・・・思ってないって言ったじゃん。 なんで??」







「何だかんだ仲イイからさ、冴木と弟。 ・・・・・・・・・・・・なんか、弟と仲の良い女って、どうしてもヤリマンに見えて、ちょっとなんか・・・・・・・・・・・・」







ワタシは二宮くんの友達にもなれないどころか、『ヤリマン』にしか見られていなかった。