屋上に入るなり、
「玲央、説明。」
真面目そうな黒髪メガネが話しかけてきた。
「あ?ダルい。」
「それ説明じゃないよー玲央。」
と、今度は可愛い顔の男の子が喋る。
「それにしても、美人だね。」
「柚葉は俺のだ。」
王子様スマイルの男の子が喋る。
帰りたい。切実にそう思う。
勝手にやっててくれ。
私を巻き込むな。
お前らが誰でもいいよ。関係ないから。
「柚葉、自己紹介……ぃ"だ…」
玲央の手の甲を抓ると痛そうにする。
ー"契約"が違うよね?玲央。
ー頼む。こいつらだけでいいから。
ーヤダ。
ー自己紹介だけで良いから。
と、目で会話をする。
他から見たら、見つめ合ってるようにしか見えないけどね。
はぁ……自己紹介だけだからね。
「初めまして。新藤 柚葉です。」
これ2回目。
君たちとよろしくするつもりないから。
「よろしくね!柚葉ちゃん!
僕、吉野 薫!」
可愛い顔の男の子は薫って言うらしい。
ウサギみたい……
「はい。」
よろしくは言いません。


