「今日は帰れ。門限過ぎてんだろ。」
「……うん……」
これ以上柚葉を見ていると、自分が抑えられなくなりそうで柚葉に帰るよう言った。
ってかマジで門限過ぎてるし
戒さん心配してるだろ
門限を理由にして俺は逃げた。
柚葉に嫌われるのが怖くて逃げたんだ。
幹部室を出て、隣の部屋に入れば
「おかえりっーー!仲直りでき……あれ?柚ちゃんは?」
目を輝かせた薫が詰め寄って来るも、柚葉が居ない事に気付いて声を低くする。
「柚葉ちゃんは?ってか唇切れてるよ」
「柚葉ちゃんと仲直りしたんじゃないのかよ」
それに続き、俺の不機嫌さを見た恭介と優も聞いてくる。
「もともとケンカしてねぇし。柚葉が一方的に避けてるだけだ。」
「柚葉ちゃんと話したんじゃなかったの?」
「恥ずかしいって言った後、忘れろってさ。」
意味わからねぇ
「その唇は?」
「キスしたら柚葉に噛まれた。」
思い出すだけで悲しくなってくる。


