短編集『秋が降る』

何度目かの見回りがいなくなった後、私はリビングにこっそりと出てみた。

昼間あんなに明るいリビングも、今は薄暗い。

時計のある場所は見えるが、闇と、最近見えづらい視力のせいで本当に近くまで行かないと時刻は見えなかった。

1時5分。

それを確認し、部屋に戻ろうとした時のことだった。

幾重にも重なる足音が耳をとらえた。
走ってこちらに向かっている。
どんどん足音が大きくなってる。

すぐにリビングの扉が開く音。

___誰か来た!?

すぐそばまで来る足音に自分の部屋を見るが、とてもあそこまで戻っている時間はない。

とっさにソファの後ろに身を隠す。

それと同時にスカイがリビングへ駆けてきた。