短編集『秋が降る』

何日か過ごしているうちに、ここのルールが少しずつわかってきた。

食事は時間になるとサロン、いや、リビングに集まる。

食事後に薬を飲まされる。
これは人によって違う。
私の場合は、朝は薬がないようだった。

スカイはリビングに食事時以外はひとりかふたりしか常駐していない。

深夜は、どこかにいるらしくたまに見回りにくる程度。

窓のカギはすべて内側からもカギで閉められている。
唯一あるエレベーターも、スカイが持っているカギがなければ出入りできないらしい。


つまりどこからも逃げ出せないようになっているようだ。

私は日中はリビングで外を眺めたり、佐藤さんに話しかけたりした。
佐藤さんからの返事はないから、たいていはひとりごとみたいになっちゃう。