短編集『秋が降る』

私と彼は同じ高校で出会った。


はじめて会った時、私はもう好きになっていた。

彼も同じことを言ったけれど、きっと私のほうが先だったと思う。

それくらい一瞬だった。

だから、恋人になれた時は本当にうれしかったし、どんな困難も乗り越えていける力があると思っていた。

それが、お父さんの再婚で事態は急変した。

急にお見合いの話をお父さんが言い出した時、

「ああ、私はここにいては邪魔なんだな」

ということを理解した。