短編集『秋が降る』

スカイは女性ふたりだった。
カナさんによると、何人かのスカイが交代で監視にあたっているらしい。
無言で食事の乗せられたお盆を、私たちの前に置いてゆく。

白米に野菜の煮物、オムレツのようなものが並ぶ。

気持ち的なものからか、匂いだけでも吐きそう。

カナさんは、
「いただきます」
と両手を合わせると、パクパクと食べ始めている。

もう一度、お盆を見てみる。

とても・・・食べる気になんてなれない。

箸を持ったまま時間が止まったかのように動けない。

前の席に座らされたさっきの人は、無理やり口を開けられて、
「食べて」
とスカイが運ぶ食事を食べさせられている。

苦しそうにゆがむ顔を見てられない。