短編集『秋が降る』

「スカイ?」

「そう、ここはスカイホームと呼ばれているの。空にある家。だから、誰も助けには来ないのよ。人体実験しているやつらを私たちはスカイと呼んでいるの」

「あ・・・」
突然、自分を連れ去った男の姿を思い出した。
「あの、そのスカイって、青い制服を着ていますか?」

「ええ、そのとおり。連れ去られたときに見たでしょう?」

やはり・・・本当なんだ。

私は誘拐されて、薬の実験に使われるんだ。

ふいに地面が揺れているような感覚が体を襲った。
よく見ると、自分の足が震えている。

しらずに涙がこぼれた。

「怖い・・・」

どうしよう。

なんでこんなことになるの?