短編集『秋が降る』

目を開くと同時に、鈍い痛みが頭に生まれた。

言葉も出せずに顔をしかめる。
痛みのせいかすぐに意識がはっきりしてくる。

「ここは・・・?」

体を起こして周りを見渡してみると、白いベッドに私は横になっていたようだった。

10畳くらいの部屋なのだろうか、薄い桃色の壁紙に囲まれた部屋には洗面所とむきだしのトイレが設置されていた。

他には小さなタンスがあるだけ・・・。

ベッドに腰かけ、しばらくは呆然とそれらを見回す。

いったいここはどこなのだろう?

窓があるが、シャッターのようなものが下ろされていて外の景色は見えない。