カギをかけてなかったのか、すぐにドアが開く。
拓斗が玄関にダッシュするが間に合わない。
「最悪・・・」
つぶやく声も、顔を出した女の子を見て止まる。
「お兄ちゃん」
ドアから顔を出したのは、拓斗の妹の美香子ちゃん。
高校3年生で、私のひとつ先輩(学校は違うけど)。
「美香子」
驚いた顔の拓斗が言う。
私はとりあえず、
「こんばんは」
と言ってはみたが、美香子ちゃんはあせっているようで、
「お兄ちゃん!」
と大きな声を出している。
拓斗は狼狽したような顔をしながら私を見ると、すぐに美香子ちゃんを押して、
「いいから、外に」
と言って連れ出してしまった。
拓斗が玄関にダッシュするが間に合わない。
「最悪・・・」
つぶやく声も、顔を出した女の子を見て止まる。
「お兄ちゃん」
ドアから顔を出したのは、拓斗の妹の美香子ちゃん。
高校3年生で、私のひとつ先輩(学校は違うけど)。
「美香子」
驚いた顔の拓斗が言う。
私はとりあえず、
「こんばんは」
と言ってはみたが、美香子ちゃんはあせっているようで、
「お兄ちゃん!」
と大きな声を出している。
拓斗は狼狽したような顔をしながら私を見ると、すぐに美香子ちゃんを押して、
「いいから、外に」
と言って連れ出してしまった。


