短編集『秋が降る』

足音が聞こえそっちを見ると、OLっぽい女性が歩いて来るところだった。

拓斗の隣の部屋らしい。
だるそうに鍵をバッグから取り出している。

「こんばんは」
愛想よく声をかけてみるが、女性は私の方なんて見もせずに部屋の中に消えた。


「・・・感じ悪いな」
ため息をつきながらぶつくさ言っているうちに、自然にあくびが出た。

バイト疲れに加え、歩いてここまで来たことで疲れ切っていた。

心地よい風が眠気を誘う。

自然にまぶたが下りてくる・・・。

・・・。