それからずっともやもやして、陽大が話しかけてきても無視した。 そんな中、花乃はニコニコしながら帰ってきて、よけいに機嫌が悪くなる。 おまけにその笑顔のまま、花乃が喋ってきた。 「悠哉先輩、もう1回ソロやってくださいっ。」 俺はこんな気分なのに、花乃は相変わらずの笑顔なんだな。 いつもの俺ならやってあげてたかもしれないけど、今はムリ。 「…嫌だ。」 もう部活する気も全部なくなって、俺は先に家に帰った。