家に帰ろうとすると、中島先輩のあの恐い笑顔を思い出して、何となく帰れなくなる。 結局、部活が終わるまで学校で時間をつぶすことにした。 教室とかにいたら、見つかりそうだな…。 スネアの音も聞いてたいしな。 校舎を出て中庭を歩いてると、生えてる木が重なり合って、部屋みたいになった空間を見つけた。 ここでいーや。 俺はその中に隠れてケータイをいじる。 ここまでしないと中島先輩に見つかるもんな。 あの人すぐ探しにきそうだし。