シオンズアイズ

アルゴはブルッと頭を振ると、ケシアの街を見つめた。

香はアルゴから街へと視線を移し、訊ねた。

「あの、中央の大きな屋敷はなに?」

屋敷の回りは高い塀で囲われていて、兵隊が所々に配備されている。

「あれは、ダグダ王の城だった。
よく皆で遊んだ屋敷だ。いまは、白金族人間の拠点になってる」

「では、間違いなくシオンはあの中だわ」

「シオン?七色の瞳の乙女か?」

香は軽く頷くと、アルゴを見た。

「馬を渡すから、あなたはリアラへ帰ってファルに伝えて。
シオンは必ず助けると。
ジュード、ロイザが屋敷に囚われていないかも調べるわ。合言葉はピアスよ」

アルゴは驚いて、眼を見張った。