シオンズアイズ

ケシアの都…。

「あなたは……」

キトンの上から銀の糸で刺繍をほどこした豪華なヒマティオンをまとい、腰には三日月色の剣を携えている。

「俺は、シリウス。白金族人間の王だ」

白金族人間…。

確か、ファルは黄金族人間だ。

シオンは嫌な予感がした。

なに、この感じ……。

「七色の瞳の乙女は、あらゆる望を叶える力を持つと聞いたんだけど。その瞳には強大な力があるってさ」

シリウスは、ニヤリと笑うとシオンの寝台に片膝をつき、身を乗り出して彼女の髪を撫でた。

「俺に、君の力を貸してくれない?白金族人間の繁栄のために」