シオンズアイズ

香は電流が走ったような感覚に、思わず空を見つめた。

「シオンが…」

地図を見つめていたファルが顔を起こし、香を見た。

「どうした」

「ファル、馬を貸して!私は一足先にシオンを探す。彼女は北にいるわ!」

ファルは首を横に振った。

「ダメだ、女をひとりで行かせられるか!北には…白金族人間に奪われたケシアの都がある」

香は、笑った。

「その女に、やられたのは、誰?」

く…!

ファルは眉間にシワを寄せて香を睨んだ。

「あれは、油断してただけだ」