密着した華奢で柔らかい肢体、艶のある栗色の髪に、綺麗な二重の大きな瞳。
シオンの何もかもが、全ての男が夢中になるのではないかと不安に思ってしまうくらい、可愛く思える。
女など、快楽のための道具にすぎなかった筈なのに、俺は一体どうしたんだ。
ファルは、体の芯がグッと疼くような、痺れるような感覚にクラッとして、思わず眼を閉じた。
ダメだ、俺は……この女が……シオンが……。
シオンの後頭部に片手を回すと、体を反転させ、彼女を優しく組み敷く。
「答えてくれ……お前は、俺が嫌か?」
シオンは、逞しいファルの体の下に優しく抱かれ、心臓が爆発しそうになった。
精悍な頬を傾け、甘い光を瞳に宿して、ファルは自分を見ている。
嫌じゃない。
むしろ、嬉しい。
ただ、こんなのは、初めてだ。
突如として異世界へ引き込まれ、出逢ってすぐの男に、どうしようもなく惹かれている自分。
「あ、あのっ」
「ん?」
目の前のファルには、初めて出逢った時の荒々しさも、鋭く冷たい眼差しも見当たらなかった。
シオンの何もかもが、全ての男が夢中になるのではないかと不安に思ってしまうくらい、可愛く思える。
女など、快楽のための道具にすぎなかった筈なのに、俺は一体どうしたんだ。
ファルは、体の芯がグッと疼くような、痺れるような感覚にクラッとして、思わず眼を閉じた。
ダメだ、俺は……この女が……シオンが……。
シオンの後頭部に片手を回すと、体を反転させ、彼女を優しく組み敷く。
「答えてくれ……お前は、俺が嫌か?」
シオンは、逞しいファルの体の下に優しく抱かれ、心臓が爆発しそうになった。
精悍な頬を傾け、甘い光を瞳に宿して、ファルは自分を見ている。
嫌じゃない。
むしろ、嬉しい。
ただ、こんなのは、初めてだ。
突如として異世界へ引き込まれ、出逢ってすぐの男に、どうしようもなく惹かれている自分。
「あ、あのっ」
「ん?」
目の前のファルには、初めて出逢った時の荒々しさも、鋭く冷たい眼差しも見当たらなかった。


