「愚かな」
たちまちシリウスの瞳にギラギラとした憎悪が浮かび上がり、ファルを睨んだ。
「お前に何が分かる?……カイルはきっと、俺を欺き出し抜こうとしてたんだ。
だから俺の命令に背き、兵達を洗脳したに違いない!見ただろう?!たった今逃げていった兵達を」
声を荒げたシリウスに、もはや王の風格は無かった。
「兵が背を向け逃げ帰ったのは、お前に未来を見出だせなかったからだ。側近を虫けらのように殺すお前を恐怖こそすれど、信じられる訳がない。
お前は……もう王じゃない」
みるみるシリウスの眼が血走る。
ち……くしょう……!
その時、オーディンが眉を寄せて玉座から身を起こした。
……これは……。
たちまちシリウスの瞳にギラギラとした憎悪が浮かび上がり、ファルを睨んだ。
「お前に何が分かる?……カイルはきっと、俺を欺き出し抜こうとしてたんだ。
だから俺の命令に背き、兵達を洗脳したに違いない!見ただろう?!たった今逃げていった兵達を」
声を荒げたシリウスに、もはや王の風格は無かった。
「兵が背を向け逃げ帰ったのは、お前に未来を見出だせなかったからだ。側近を虫けらのように殺すお前を恐怖こそすれど、信じられる訳がない。
お前は……もう王じゃない」
みるみるシリウスの眼が血走る。
ち……くしょう……!
その時、オーディンが眉を寄せて玉座から身を起こした。
……これは……。


