もしかしたら、シリウスの前世と香が別れなきゃならなかったのは、私のせいかも知れない。
香は何も言わない、いつも。
現にシリウスが前世で恋人だったことも教えてくれなかった。
『シリウスは前世で香と恋人同士だったそうだ。
お前を助けにいった時、それに気づいたらしい。
アイツは泣いていたそうだ。アルゴがまだ愛してるのかと問うと、こう言ったそうだ。
……分からない。でも、彼を見た瞬間、涙が溢れたと。
香の心の中では、シリウスの前世との事に決着がついてないんだろう。魔性に無理矢理連れてこられた先で、好きだった男の生まれ変わりと巡り会ったんだ。このままにしておくのは酷なんじゃないのか?』
マーカスの言葉を思い返しながら、シオンは香を真っ直ぐ見つめた。
「香。私はもう守られなくても平気だから。親友の香が、香らしく生きてくれるのが一番大切。
私ね、シリウスに捕らえられている間に、多分少し変わったんだと思うの。どう変わったのかは、上手く説明できないけど。
もう私に『守護する者』は必要ないわ」
香は何も言わない、いつも。
現にシリウスが前世で恋人だったことも教えてくれなかった。
『シリウスは前世で香と恋人同士だったそうだ。
お前を助けにいった時、それに気づいたらしい。
アイツは泣いていたそうだ。アルゴがまだ愛してるのかと問うと、こう言ったそうだ。
……分からない。でも、彼を見た瞬間、涙が溢れたと。
香の心の中では、シリウスの前世との事に決着がついてないんだろう。魔性に無理矢理連れてこられた先で、好きだった男の生まれ変わりと巡り会ったんだ。このままにしておくのは酷なんじゃないのか?』
マーカスの言葉を思い返しながら、シオンは香を真っ直ぐ見つめた。
「香。私はもう守られなくても平気だから。親友の香が、香らしく生きてくれるのが一番大切。
私ね、シリウスに捕らえられている間に、多分少し変わったんだと思うの。どう変わったのかは、上手く説明できないけど。
もう私に『守護する者』は必要ないわ」


