シオンズアイズ

香はアイーダに異世界へといざなわれた時に、長くシオンから離れていなければなかったことを悔やんでいた。

もう傍を離れてシオンを危険にさらすことは出来ない。

「会ってきなよ。香なら、会いに行けるんでしょ?」

香は『守護する者』だ。

魔性にも立ち向かうし、武術にも長けている。

必死で戦いながら『七色の瞳の乙女』を守ってきた彼女は、いわば戦士だ。

「行ってきなよ、香。私なら大丈夫だから」

初めて見る、香の戸惑いに揺れる瞳。

シオンは柔らかく笑った。

何もかも犠牲にしてきた香。

私は前世を覚えていないけど、香には記憶がある。