シオンズアイズ



『君、名前は?俺は剣清(けんせい)』

『静麗(ジンリー)、愛してる』

『静麗、俺の傍に一生いろよ』


今頃遅いのに。

アルゴの声がかすれた。

「俺はお前に惚れた。香、俺じゃダメか?」

「……なんで今言うのよ」

「戦線はいつだって絶望的だ。死ぬ前に言っとかなきゃ後悔する」

香はアルゴの温かい身体を心地よく思いながら言葉を返した。

「……この戦いを生き抜いたら、考えてあげてもいいわ」

「ほんとか?!」