シオンズアイズ

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ファル一行は出立し、休憩のためにガイザ帝国との国境の手前で兵を止めた。

兵達の列は長く、最後尾がここに到達するにはまだ時間が掛かりそうである。

香は爽やかな風を感じながら岩場に腰掛けてシオンを見上げた。

「本当によかったの?後悔してない?」

香の問いに、シオンはしっかりと頷いた。

「うん、してない。やっぱりファルが心配だし離れたくないから」

それに、香のことも。

マーカスの言葉が胸にのし掛かる。

「そのわりにはマーカスと馬に乗ったりするからイライラしてるわよ、王子様は」

「私、ひとりで乗るって言ってるのに、マーカスが」

シオンは少し先でマーカスとジュード、それにアルゴと話すファルを見つめた。