シオンズアイズ

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「あっ」

「……っ」

二人はギクリとして立ち止まった。

広間を出て、ジュードと騎兵隊の待機場所へと足を進めていたファルは、屋敷の東側の通路でシオンと鉢合わせしたのである。

ファルの後ろを歩いていたジュードが、一瞬の間を置いた後、二人を追い抜かしながら短く言った。

「先に行ってる」

「ああ」

ジュードが去り、二人は向かい合う形で立ち止まったまま黙り込んだ。

シオンは次第に胸が痛くなり、眉を寄せて俯いた。

「……身体は、平気か?」

暫く会わぬうちに、シオンの身体には傷が増えていた。