即答した香を、シオンは呆気に取られて見つめた。
「どうして?!」
香は小さく息をついた。
「私は大抵、そういう時代に生きてきた。生まれ変わりながら、ずっと、ずっと。
ついでに言うと『七色の瞳の乙女』は、前世を覚えていられないみたい。つまり、あんただってそーゆー世界に生きてたわけ。忘れてるだけで」
一旦言葉を切ったが、香はすぐに続けた。
「私は、誰も死なずに平和を手に入れるのは無理だと諦めているから。
……人は争う。自国の為に。
人は憎しみ合う。人種が違うから。
人種が違うと文化が違い、宗教が違う。宗教が違うと崇める神が違い、それもまた争いの理由になる」
シオンは眉を寄せた。
「分かってるの。分かってるの……でも、ファルに殺して欲しくない。ファルが殺されるのも、嫌」
「私だって自分の男が人殺しだなんて嫌よ。でもこの世界は、こういう世界だと腹をくくらなきゃ仕方がないの」
「どうして?!」
香は小さく息をついた。
「私は大抵、そういう時代に生きてきた。生まれ変わりながら、ずっと、ずっと。
ついでに言うと『七色の瞳の乙女』は、前世を覚えていられないみたい。つまり、あんただってそーゆー世界に生きてたわけ。忘れてるだけで」
一旦言葉を切ったが、香はすぐに続けた。
「私は、誰も死なずに平和を手に入れるのは無理だと諦めているから。
……人は争う。自国の為に。
人は憎しみ合う。人種が違うから。
人種が違うと文化が違い、宗教が違う。宗教が違うと崇める神が違い、それもまた争いの理由になる」
シオンは眉を寄せた。
「分かってるの。分かってるの……でも、ファルに殺して欲しくない。ファルが殺されるのも、嫌」
「私だって自分の男が人殺しだなんて嫌よ。でもこの世界は、こういう世界だと腹をくくらなきゃ仕方がないの」


