シオンズアイズ

……だって、白金族人間も黄金族人間も、どちらも言わば同じ。

ただシオンがファルと愛し合ってしまっただけで、『七色の瞳の乙女』の力を当てにしているのは、どちらの王も同じなのだ。

結局はシオンを拘束し、その身を神に捧げたいだけ。

私欲のために。

リーリアス帝国についたとて、ダクダがシオンの、ファルへの恋心を利用し、彼女に神に身を捧げるのを強要するかもしれない。

神に身を捧げ、この世界の統一を目論んでいるのだとすると、ここにいるのは危険でしかない。

ダクダは確かにシオンを求めているのだから。

香は静かに立ち上がった。

「シオンの様子を見てくるわ」

部屋を出ていこうとする香の横顔を、マーカスは静かに見つめた。