シオンズアイズ

「シオンと最後までいた人物は?」

「カイル」

たまらずファルが立ち上がった。

一同がファルを見上げる。

「……俺が部屋を見た時カイルは……シオンを抱こうとしていた」

苦し気に眉を寄せたファルをわざと見ずに香が頷いた。

「それは、倒れてた白金族人間の兵士……リーディックと話した時に想定してた事よ。間に合って良かったわ」

香は続けた。

「多分シリウスは、カイルに指示してたのよ。シオンを虜にしろってね。彼、カッコいいし。それでシオンに、カイルの為に神に身を捧げさそうとしたのよ」

アルゴが思わず香を見た。

「お前はあんな青白い男がいいのか!?」

すかさずマーカスが口を挟む。

「自分以外の男は全員青白く見えるのか、お前は」