シオンズアイズ

ファルは眼を見開き、シオンは苦痛に頬を歪めた。

「あ……!」

後悔と恐怖が入り交じったシオンの顔を、ファルはそれ以上見ることが出来なかった。

寝台から立ち上がると身を翻してシオンに背を向け、窓辺へと歩む。

シオンは、マントを翻して背を向けたファルを見て、苦しかった。

なんで、何も言ってくれないの?

ファルは、シオンに触れようとした指をギュッと握った。

……俺に触れられたくないのか。

カイルを殺そうとしたからなのか。

俺を、愛してないのか!!

シオンはファルの後ろ姿を見つめた。

ファルが好きだ。