シオンズアイズ

一方シオンは、カイルと激しく剣を交え、止めを刺そうとしたファルを思い返して、身が震えた。

……怖い。

会いたかったけど……会いたかったけど、ファルが怖い。

シオンは固く握り締めた両手を見つめた。

「シオン」

低くて優しいファルの声。

この声が好き。

シオンはそっとファルを見た。

この、黄金色の眼が好き。

精悍な頬も口元も。

なのに、なのにこの人が怖い。

カイルの息の根を止めようとしたファルが怖い。