シオンズアイズ

冬の海のようなカイルの青い眼を、シオンは睨み続けた。

それから、吐き捨てるように呟いたカイルにゆるゆると首を振った。

「あなたは、人の気持ちが分からないのね、可哀想だわ」

瞬間、カイルがシオンを突き飛ばした。

「きゃあ!」

勢いよく寝台に後頭部をぶつけ、シオンは顔をしかめた。

「君こそ、人の気持ちが分かってない」

起き上がる間を与えず、カイルがシオンに覆い被さり、至近距離から彼女の瞳を覗き込んだ。

「やめて、どいて!」

シオンは咄嗟に足をバタつかせたが、カイルは表情すら変えなかった。

「分かってないのは君だよ、シオン」