シオンズアイズ

そんなやり取りの中、みるみる近づいてきたカイルが、リーディックからシオンを引き剥がした。

「何のつもりだ、リーディック!!殺されたいのか?!」

「やめて、リーディックは、弓矢からかばってくれただけよ!」

シオンの声も、今のカイルには全く届かなかった。

許せない……許せない!!

シオンに近付く男は、誰であろうがどんな理由があろうが許せない!!

こんな三下と、何故!!

荒れ狂った海のような瞳がリーディックを睨み据え、リーディックはその激しい感情に息を飲みながら地に膝をついで頭を垂れた。

「申し訳ございません、カイル様」

そんなリーディックの背に思いきり弓を打ち付けると、カイルは怒鳴った。