シオンズアイズ

「っつ!!」

途端にリーディックがシオンを胸に深く抱いて、何かからかばった。

な、なに?!

今の音は……弓矢?!

確かアイーダの時もこんな音が……。

「貴様……シオンから離れろ!!今度は外さない!!」

屋敷の入り口に眼をやると、松明の明かりを背に、足を投げ出すようにしながら近付いてくる人影が見えた。

「……カイル様だ」

リーディックの苦々しい声がし、シオンは眉を寄せた。

「リーディック、血が出てる」

リーディックは、手早く左の頬を拭った。

「平気だ」