シオンズアイズ

「お前は……リーリアス帝国に行きたいんじゃないのか?黄金族人間の王子ファルのところへ」

シオンは、浅く笑った。

「私ね、ファルが好きなの。でも、今は会えない。
カイルは私をアーテス帝国へ連れ帰るつもりでいるし。
……だから先に、あなたのお母さんを治してあげる」

「バカか、お前は。
自分の事より俺みたいなヤツを心配するのか?!
俺のお袋を治そうとするなんて……アーテス帝国へ行くと、そう簡単には出られないんだぞ」

シオンは笑った。

「大丈夫よ」

リーディックは、こらえきれずにシオンを引き寄せてかき抱いた。

「きゃ!」