シオンズアイズ

うわべだけの取り繕った会話だ。

そう思いたいのに、なんなんだ。

俺は、信じていいのか?

差し伸べられた手を掴む資格なんかないこの俺に……。

「……泣かないで、大丈夫だから」

「俺に触るな。
……俺は、汚れてるから。 ひどいヤツなんだ、俺は」

兵士はゴシゴシと眼を擦りながら、撥ね付けるように言った。

シオンは兵士を静かに見つめた。

「あなた、名前は?私はシオン。神崎シオン」

兵士はちょっと笑った。

「俺は……リーディック」