シオンズアイズ

そこで一旦言葉を切ってから、レイアは再びファルを見つめた。

「……ファル様、どうぞお気をつけなさいませ」

ファルは唇を真一文字に結び、レイアを見つめていたが、やがてしっかりと頷いた。

「分かった。レイア、御苦労だった」

……まずは聞かなければならない。

シオンの事を。

それから、確かめてやる。

アイーダの思惑を。

ファルは身を翻した。

空に向かってそびえ立つ、何本もの列柱の間を闊歩しながらそう思った。

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現在。

「お前は、何者なんだ」