シオンズアイズ

ファルと愛し合いたい。

アイーダは、強く思った。

必ずファルを手に入れると。

眩しい夕陽が辺りを照らし、アイーダはその美しさに自分の未来を重ねて微笑んだ。

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現在、深夜。

「やだっ!!」

「おとなしくしろって!」

「やだやだ、触んないでっ!」

シオンは必死でカイルに抵抗した。

シリウスに刺された足は痛むし、ベッドの上で自由に動けない。

「この、じゃじゃ馬!」

「うるさい!変態!」

変態!?

無礼な。