シオンズアイズ

それから乱暴に引き寄せてシオンの両手を片手で束ねて掴み、その唇に噛みつくように口づけた。

「んっ!!!」

深い口づけを存分に味わったカイルは、唇を離すと殴られる前に飛び退いた。

「ご馳走さま」

シオンは殴ってやろうとカイルに詰め寄り、腕を振り上げた。

「あんたなんか、大っ嫌い!!」

カイルは振り上げられたシオンの手を軽々とかわすと、軽い笑い声を上げた。

「そのうち、好きになる。
……そろそろ、眠くなってきたんじゃない?」

はあっ?!

眠くなんかないわっ!

そう強く反論しようとした時、体がグラリとした。

……あれ?

目眩?!